タデ科 Polygonaceae-1 (イブキトラノオ属、ソバ属)
○ 花は穂状。根生葉は発達して、茎葉は小さい。根茎がふくれて塊状になる。
-イブキトラノオ属
イブキトラノオ Bistorta officinalis Delarbre subsp.
japonica (H.Hara) Yonek.
= Bistorta major Gray var. japonica H.Hara
- Polygonum bistorta L. subsp. japonicum (H.Hara) T.Shimizu
関東地方以西の本州太平洋側、四国、九州、及び朝鮮南部(済州島)の冷温帯の湿った草原に生育する多年草。
広島県:備北山地の草原に稀に生育し、7~9月に咲く。葉は長楕円状皮針形、高さ40cmを超えることもある。
広島県植物誌 p.119;植物図選Ⅱ-34;広島野草2 p.14;山野草夏 p.19;
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(ハルトラノオとオオハルトラノオ)
Yonekura,K. & Ohashi,H.(1998); Yonekura,K.(2006. Flora of Japan 2a) によれば、
広義のハルトラノオは2つの変種に分けられ、
西中国山地には両者が分布するとのこと。
広島県のものは、富山県から広島県までの日本海側に分布するオオハルトラノオで、広島県植物誌にも引用されている井波(1985)の広島県植物図選Ⅲの図版36はこちらである(Flora of Japan 2a)。
広島県植物誌 p.18の口絵写真は、葉身の基部が写っていない。;広島野草1 p.9のハルトラノオの写真の葉身は長楕円形で、基部がくさび形にも切形にも見える。
草原性のイブキトラノオと森林性のハルトラノオは写真でも容易に区別できるが、ハルトラノオの2変種を区別するのは難しい。
| 分類単位 |
根茎とこぶ |
開花期の根生葉 |
葉身基部 |
| ハルトラノオ |
短くつまって球状 |
紡錘形、楕円形 |
くさび形 |
| オオハルトラノオ |
長く伸び、紡錘状 |
卵形、三角状卵形 |
切形、浅い心形 |
ハルトラノオ Bistorta tenuicaulis (Bisset & S.Moore) Nakai var.
tenuicaulis
福島県以西の本州太平洋側、山口県、四国、九州の冷温帯に分布し、落葉樹林下、林縁に生育する多年草、日本固有種
広島県:オオハルトラノオを参照。
植物誌補遺 p.40.(産地が追加されたが、オオハルノオと区別した場合の分布については良く分かっていない);
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オオハルトラノオ Bistorta tenuicaulis (Bisset & S.Moore) Nakai var.
chinophila Yonek. & H.Ohashi
富山県以西の本州日本海側、広島県の冷温帯に分布する多年草、日本固有種。
広島県:山地の渓谷に稀に生育し、4~5月に咲く。葉は卵形で、高さは10cm程度、20cmを超えることはない。
植物誌植物誌補遺 p.8.(以下、ハルトラノオとして)広島県植物誌 p.18(花の写真)、p.120 ;植物図選Ⅲ-36;野の花 p.119;山野草春 p.21;
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○ 花は穂状。根生葉は発達して、茎葉は小さい。根茎がふくれて塊状になる。
-ソバ属
シャクチリソバ Fagopyrum dibotrys (D.Don) H.Hara
ヒマラヤから中国南西部原産(金荞・金蕎, jin qiao);薬用植物として導入され、1960年代に、本州、四国、九州に野生化した多年草。
広島県: 沿岸部、高原面に見られる。 別名:シュッコンソバ
広島県植物誌 p.120;広島外来 p.9;呉市植物誌 p.82;呉市目録 p.126;北広島町 p.179;
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ソバ Fagopyrum esculentum Moench
= Polygonum fagopyrum L.
中央アジアから東アジア南部原産(荞麦・蕎麦, qiao mai)、北海道、本州、四国、九州で栽培される一年草、時に逸出するが定着することは稀。
広島県:高原面で栽培され、時に逸出する。9~10月に咲く。
東城町植物誌 p.87;呉市目録 p.126.
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