モミ属 Abies (マツ科-1)

 世界に47種が知られ、日本には6種が自生する。

モミ Abies firma Siebold & Zucc.
秋田・岩手県以南の本州、四国、九州の暖温帯・冷温帯下部に分布する雌雄異花同株の常緑高木、日本固有種。
広島県:沿岸地から山地にかけてモミ・ツガ林を形成、土壌が厚い立地ではモミだけが優占する。社寺・公園などに植栽される。5月頃に咲き、当年の10月頃に熟す。
広島県植物誌 p.77;海山博物 p.258;東城町植物誌 p.71;呉市植物誌 p.69;宮島植物 p.91;呉市目録 p.18;宮島植物 p.91;北広島町 p.170; 広島県の植物図鑑へ

岩峰、岩壁の多い西部山間地の山地に多く、東部山間地には少ない。ツガが岩石地で優占するのに対して、モミは腐食の多い厚い土壌の場所で優占する傾向がある。そのため、低地の崩積地や砂丘地など、水はけが良い土壌ではしばしばモミの純林が形成される。宮島の大元公園のモミ林は神域として保護されたために自然林として残っているが、多くの低地モミ林は耕作地・植林地となっている。

広島県指定天然記念物
 庄原市口和町      湯木のモミ
市町村指定天然記念物
 庄原市高野町新市    上市大山神社のモミ(2本)
 三次市甲奴町小童193   広石のモミ
 三次市甲奴町有田895   法専寺のモミ
 三原市大和町上草井   上草井八幡神社のモミ
 北広島町溝口      溝口のモミ
 安芸高田市高宮町船木  船木のモミ

落葉樹林のモミ
ミズナラ・コナラの黄葉と、混生するモミ(もみのき森林公園)

湯木のモミ
広島県指定天然記念物 湯木のモミ

モミの葉
扁平な針葉が2列に着き、葉先が2裂して、鋭い針状になる。
この特徴(幼形という)は、若木やひこばえの葉で顕著

モミの葉下面
モミの枝を下から見たもの。

モミの葉の横断面
モミの葉の横断面、大きな樹脂道が2つ見える

モミの “雄花序”(球花)
モミの “雄花序”(球花)

ウラジロモミ Abies homolepis Siebold & Zucc.
福島県以南紀伊半島までの本州、四国の冷温帯・亜高山帯下部に分布する雌雄異花同株の常緑高木、日本固有種。
広島県:山間地に稀に植栽されている。

ウラジロモミ
ウラジロモミ 若枝に毛が無く、葉の先端は1尖または2尖するが、先が針状になることはない

ウラジロモミ
ウラジロモミの枝を下から見たもの、白い部分(気孔条)が目立つ

ウラジロモミ
ウラジロモミの球果



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